自身の活動について
自身の配属先(Charitable Society for Social Welfare:CSSW)での
活動および組織について所感を。
【自身のタスク】
■CSSW本部内のネットワーク構築
本部内には50台程のPCがあるが、インターネットを目的として
それぞれのPCが接続されているだけの状態になっている。
スイッチを用いてそれぞれのPCを接続して、
ファイル共有・プリンター共有できるようになることがゴール。
CSSWのエンジニアと協働して実施。
■既存データベースシステムのメンテナンス
現在、CSSWには6つのDBシステムが存在。
ただしこれらは、個々のPCにそれぞれDBをインストールして
使用しているため、人によって保有しているデータが異なっている。
また、スペックの低いPCではデータ処理が非常に遅いという問題点もある。
サーバを用いて、それぞれが同一DB(同一データ)を
参照できるようになることがゴール。
CSSWのエンジニアと協働して実施。
■CSSW本支部間のネットワーク構築
CSSWはイエメン全土に23の支部を持つ大きな組織。
首都の本部まで車で約24時間もかかる支部もある。
ルータを用いて、それぞれの支部間でファイルの共有、
DBの参照ができるようになることがゴール。
CSSWのエンジニアと協働して実施。
■新規データベースシステムの構築
現在、CSSWには6つのDBシステムが存在しているが、
その他新しいDBの需要がある。
担当者からヒアリングを実施して仕様を固め、
サーバを用いて、DBを構築することがゴール。
CSSWのエンジニアと協働して実施。
■孤児に対するIT教育
CSSWでは毎年、イエメン全土から約150人の孤児を集め、
1年間職業訓練を行っている。
(CSSWは訓練期間、衣・食・住の全てを宛がう。)
その訓練卒業生の一部を対象としてコンピュータ教育を実施する。
3ヶ月間、Microdoft Access・Oracle・Networkについて
教育を行い、孤児達のスキルを向上させることがゴール。
■本部スタッフに対するIT教育
本部内には60名程のスタッフがいる。
全てのスタッフを対象としたコンピュータ教育を行い、
スタッフのスキルを向上させることがゴール。
Microsoft Officeを中心としてNetworkやDatabase、
日本のIT技術紹介なども行う。
■その他御用聞き
スタッフから持ちかけられる様々なトラブルのサポートを実施。
具体的には、ウィルスソフトの更新作業、プリンターの設定、
新規パソコンのセットアップ、パソコンのパフォーマンス改善依頼など。
その対応によって、自身の作業ができないこともしばしば…。
【エンジニアの技術レベル】
同僚のエンジニアの技術レベルは当初想定以上に高い。
私が所有している技術レベルは彼らと同等、もしくは領域によっては彼らの方が上。
しかし、全体的にマネージメント力が欠如している箇所が散見される。
具体的には、作業進捗に関して報告・連絡・相談することはほとんど無く、
資材調達や関係各者へのネゴ等うまく進められていない部分が多々ある。
最終的にそれらのマネージメント力の欠如は作業遅延を招いているとの認識。
【組織およびスタッフについて】
日本人とイエメン人にて仕事に対する意欲を比較した際、やはり日本人の方がより意欲的だが、
CSSWスタッフの仕事に対する意欲は決して低くない。
ここCSSWには海外・国内の優秀な大学を卒業した教養を備えた人材が多く、
ひいてはそれが勤労意欲や組織として機能していることに結びついているとの認識。
組織も部署ごとに組織化され、それぞれ統制されている。
例えば、出納と会計はそれぞれ独立しており、
会計の承認が無ければ出納からの金銭の授受はない。