イスラム教について
宗教はとても奥が深いため基礎情報を中心に。
■六信
イスラム教徒が信じなければならない6つの信仰。
・神 ・・・神の存在。
・天使・・・神の使い。
・啓典・・・4つの書物からなる。そのうちの1つがコーラン。
・使徒・・・神からのメッセージを人々に伝えるために、神によって選ばれた者。
・来世・・・らいせ。
・定命・・・すべての人間の運命が神によって定められていること。
■五行
イスラム教徒に義務として課せられた5つの行為。
・信仰告白・・・『アッラーの他に神は無い。ムハンマドは神の使徒である。』と証言すること。
・礼拝 ・・・サウジアラビアのメッカにあるカアバ神殿を中心とする
6塔のモスク(キブラ)の方向に向かって神に祈ること。
・喜捨 ・・・収入の一部を困窮者に施すこと。
・断食 ・・・ラマダン月の日の出から日没までの間、一切の飲食を絶つこと。
・巡礼 ・・・サウジアラビアのメッカにあるカアバ神殿に巡礼すること。
■暦
イスラム圏では、金曜を宗教上の休日としている。
一週間は土曜から始まる。
■礼拝
礼拝(サラート)一日5回行われる。
(イスラムの祝日である)金曜日の礼拝の内、少なくとも1回は
モスクに集まってみんなで行なうことが奨励される。
・1回目・・・夜明けごろ
・2回目・・・正午ごろ
・3回目・・・午後3時ごろ
・4回目・・・日没ごろ
・5回目・・・夜
■祭り
大きな祭りが年に2回ある。
・ラマダン明け祭り
イスラム暦にはラマダン月があり、毎年この月に断食が課せられる。
これはイスラム暦の第9の月に当たる。
(太陰暦から見ると毎年11日ほどズレていくため、およそ33年で季節が一巡する)
この期間の日の出から日没までの間、一切の飲食を絶つ。
・犠牲祭
メッカを巡礼する月に実施。
これはイスラム暦の第12の月の10日目に3〜4日間行われる。
羊、山羊、牛、ラクダの肉を犠牲にして貧しい人々に施す。
■一夫多妻
4人まで妻にすることができる。
ただし、全ての妻を平等に愛さなければいけないとのこと・・・。
・下記、コーランより
『もし汝ら(自分だけでは)孤児を公正にしてやれそうもないと思ったら、
誰か気に入った女をめとるが良い、二人なり、三人なり、四人なり。
ただもし(妻が多くては)公平にできないようならば一人だけにしておくか、
さもなくばお前たちの右手が所有しているもの(女奴隷を指す)だけで我慢しておけ。
その方が不公平になる心配が少なくてすむ。(四章三節)』
・戦時など一時的に男女間の人口不均衡が起こった際に
女性が結婚できにくくなる可能性があり、
この際に女性の結婚権を保障するために一夫多妻制が導入されたとも言われる。
・一夫一妻制で子をなせない場合に男性が妻以外の女性と子をなすことは多いが
これを制度的に確立することで、婚姻制度に一定の安定性を持たせたものとも言える。
■シーア派とスンニ派
イスラム教には大きく分けて2つの宗派が存在。
・スンニ派・・・神の使徒ムハンマドの死後、イスラム共同体の長に選出された
『アブー=バクル』『ウマル』『ウスマーン』『アリー』 の4人が
イスラム共同体を指導する資格があると主張する。
・シーア派・・・ムハンマドの従兄弟アリーとその子孫のみが
イスラム共同体を指導する資格があると主張する。スンニ派に比べ勢力は小さい。
■引用元
・Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/
・近現代アラブ・イスラーム研究
http://www.aa.tufs.ac.jp/~masato/